中古物件内覧其の一。
親族の“しがらみ”問題。
現在の家は夫の生家でもあり、ご先祖さまが切り開いてきた土地と聞いてます。当たり前ですが何度か改築しているようです。
夫はもちろん、夫側の親族にとってみても昔から所縁のある家なので、夫にすべて権利があるとはいえ(ちなみに夫は長男ではない)、
「ちょっと待て。」
という反対意見が出たようですが…。
まぁ想定内です。おそらく夫の親族の間ではワタシが夫を動かしている、と感じているはず。そう思われても致し方ありません。きっかけを作ったのはワタシかもしれませんので。たしかに、
「この環境でアナタの老後を支えるのに不安がある。」
と言ったのはワタシです。
というか、どうも親族間では“18歳下の妻(ワタシ)に夫が言いなりになっている”と思っている節がある。いつも。
夫の親族たちは夫の頑固さや慎重さ、それに相反して時々大胆な決断をする性格である事をたぶん知らないのだろうと思う。
そして、現在の家を夫の存命中に売らなくてはならない事情も出てきた為(金銭的な事ではない)、老活をはじめざるを得なかったというのが本来の流れであります。
この家に愛着を感じているから寂しい思いがあるだろうとは、ワタシも察しています。
でも、夫とワタシの老後の生活を、誰か助けてくれる?誰か保証してくれる?この家を手放さない代わりに親族たちがワタシ達の老後に安泰をもたらしてくれるのだろうか…?
答えはNOです。
ここで暮らし続けて行かなくてはならないのは親族たちではなくてワタシ達だから。
あとひとつ、現在の家で大きな問題になっている事があって、それが今、ワタシのメンタルをズタボロ(言い過ぎ)にしているのですが、その事はまた別の機会にでも。
今の家の状況は改築後40年弱で、昔ながらの家という感じ。ワタシはこの家自体に大きな不満はありません。お風呂が狭いとか、トイレが匂いがちとか、細かい事はありますが慣れてしまえば我慢も許容範囲です。とにかく立地環境が良くないのです。
新しい家の条件は最低でも今の家の状態よりも良いものでなければ新しく買う意味がありません。
ネットで探して見つけた中古物件は築40年くらいで、外観と内装の写真を見たらキレイそうだったので内覧を申し込む事に。
「築40年程度の家って他はどんな感じなんだろう…」
と参考程度になれば良いと思いました。
が、一発目から撃沈する事になりました。
築40年にしてはキレイに見えませんか?でも、キレイに見せてるだけでした。
実際はもっと暗く、汚く、想像以上にボロボロ。建物とサッシがズレて隙間ができていて、そこから虫が入り放題。
「ないわぁ…。先が思いやられるな…。」
と心の中で思ってました。
ワタシ達の予算と欲しい家の条件が見合ってないのかなと不安になりました。
でも、大きな教訓にもなりましたよ。
「ネットの写真は10倍汚いと思え!」
です笑
当然ながらこの物件はボツ。ちなみにワタシ達の予算は1000万円以下。リフォームしないで済む家だろうが、大幅にリフォームが必要な家であろうが、とにかくすべて込みで1000万円以下です。
ワタシ達の暮らす地域では1000万円以下でも運が良ければとても良い物件に出会う事もあります。
たまに。
一発目で先が思いやられると思っていましたが、この次に目星つけた物件で理想の家に出会う事になります。
もうかなり買う気満々、夫もかなり気に入りました。こんなとこ、もう出てこないだろうな、と中古物件探し初心者でもわかるような物件。
が。
結果的には人気物件で一番手の人が購入を決め、二番手だったワタシ達の夢は泡となり消えたのですがね。
それはまた次に書きたいと思います。
一発目と次のギャップがありすぎて、中古物件探しにとってはとても良い見本だったなぁと今では思ってます。
つづく